湯船につかって歯を磨いています

千葉県・DH/Aさんの体験談

根治治療のために3~4年通院されていた安達さん(50代・男性)。ようやく治療がひと段落し、メインテナンスを私が担当することになりました。まず口腔内をチェックすると、縁下にもびっしり汚れが。「どうしてこんなに!?」と思い、私生活や普段のケアについて聞いてみました。

安達さん

「小学生の息子が2人います。休日は2人と遊ぶので楽しいけど忙しいですね」

「歯磨きは本当にめんどうくさくて。1日1回、湯船の中でやるくらいです」

「治療が終わったのにまだ通わないといけないんでしょうか……」

安達さんは、お口のケアにあまり興味がない様子。歯磨きの頻度が少なく、鏡の前で磨いていないので、汚れがたくさん残っているのだとわかりました。しかし、このままではまたむし歯を繰り返してしまいます。「お風呂での歯磨きはやめられない」とおっしゃるので、他に何ができるか話し合っていきました。

DH/Aさん

「歯磨きの仕方は変えずに、他のケアを取り入れてみるのはどうでしょうか」

「たとえば浴槽で歯磨きをして、出てから鏡を見てフロスするのは?」

「まずはリスクの高い奥歯だけやってみませんか」

そう提案していくと、「少しフロスをするくらいなら」と受け入れてくれました。そして1ヶ月後、口腔内をチェックしてみるとプラークが減少! お口の状態が良くなっているのを実感して、少しずつ歯磨きにも興味を持ってくれるようになりました。むりに安達さんの習慣を全部変えるのではなく、「少しだけ」「一か所だけ」とできそうなことを探っていけたのがよかったのかもしれません。今後の変化が楽しみです。