何て答える?
まずは「フロスで何を取っているのか」を知ってもらいましょう。そして“ラクにケアするために毎日やる”と理解してもらうと、スムーズに取り入れてもらいやすいです。
それでも「難しそう……」という患者さんには、以下のようなアプローチがオススメです。
<毎日やるのが大変な患者さんへ>
細菌が増えるスピードを丁寧にお伝えして、増えすぎる前のケアから始めてもらうと◎。
【参考】プラークの厚みの変化
下記は、バイフィルムの形成速度を調べた実験の結果です。3日目から厚みが増しているのがわかります。
<夜は時間が取れない患者さんへ>
「フロスは夜寝る前にやるもの」「歯磨きと一緒にやるもの」と考えている方も多いです。1日のうちいつやっても問題ないことを伝え、患者さんができそうなタイミングを探っていきましょう。
<お口の中全体をケアするのに時間がかかる患者さんへ>
大臼歯は
・隣接面と歯肉縁下の面積が広い
・歯根の形が複雑
などの理由から、細菌がたまりやすい部位。
全顎フロスをするのはハードルが高いという方は、大臼歯の隣接面と歯肉縁下から始めてもらいましょう。