
矯正治療中だけど、ワンタフトブラシはめんどくさい
矯正治療を始めた高校2年生の田中君。軟式テニスの部活で忙しそうですが、月に一度きちんと通ってくれています。でも、プラークコントロールが不十分で下顎前歯部には歯石がつきやすい状態。今回は歯肉に腫脹もみられました。以前から提案しているワンタフトブラシについて聞いてみると……。
田中君は今までむし歯になったことがないので、どうなるかあまりイメージできていないのかもしれません。いろいろおしゃべりをするなかで「最近彼女ができた」と教えてくれたので、これはモチベーションを上げるチャンス! いつもと違う切り口で話してみました。
「むし歯とか歯周病の細菌って、キスとかで人にうつるんだよ。知ってた?」
「しかも、口の中に細菌が多いと口臭の原因にもなるんだよ」
「細菌を減らしておけば安心だよ」
びっくりした田中君は、「彼女に口くさいって思われたくない! ワンタフトブラシは1日1回やります!」とのこと。時間のない朝用にハイドロキシアパタイトの洗口剤を紹介すると、「それも使う!」と言ってくれました。その後歯石もつかなくなったし、歯肉の腫脹もありません。タイミングと伝え方って大事だなと改めて思いました。
「ワンタフトブラシは、ときどきやってますよ~」
「歯石がつきやすいってことはわかってるんですけど、めんどくさくて」