
とにかく一生懸命歯磨きしています
お子さんの歯科検診をきっかけに、3ヶ月に1回当院に通うようになった前原さん(40代女性・管理栄養士)。栄養士として給食のメニューを考える仕事をされています。仕事、家事、育児と忙しい中でとにかく頑張ってケアされている様子だったので、もっとラクにできることがあるのでは? と思い、まずは前原さんの普段の生活やセルフケアについてうかがっていきました。
仕事柄「美味しく食事するには健康な歯が欠かせない」という意識が強い前原さん。しかし「どうしてむし歯や歯周病になるのか」を知らないため、ただ一生懸命歯を磨いている様子でした。せっかくやる気があるのにもったいない。病因論を知って、適切なケアをしてもらいたい。そこで、今度は考えてもらうための質問をしてみました。
「歯が不健康な状態ってどんなイメージですか?」
「むし歯や歯周病の原因は何だと思いますか?」
「悪くなりそうなのはどこの歯だと思いますか?」
お話ししてく中で「むし歯と歯周病は細菌感染症なんだ」「歯ブラシやフロスで落としているのはその細菌なんですね!」と気づいた前原さん。歯磨きの回数を増やしたり長く磨くのではなく、効率的に細菌を落とす方法を考えることに。「時間のある昼休みにフロスとワンタフトブラシ、3列ブラシを使って細菌除去する」ことに決めました。
「歯は食事のために必要なものと思っていたけど、むし歯や歯周病の原因である細菌が全身疾患にも関わってくると知ってびっくり。ただ磨くんじゃなくちゃんと“細菌を落とす”のを意識しなきゃですね」。そう言っていただけて、とてもうれしかったです。
「歯はよく磨いたほうがいいんですよね? 1日3回磨いています」
「フロスも使っています。歯に挟まったものを取るために」
「効率よくしっかりケアできる方法があったら知りたい」