3列歯ブラシ1本で大臼歯はケアできる?
多くの人は3列歯ブラシ1本で口腔ケアを行なっていますが、実際のところこの方法で細菌の塊=プラークは落とせているのでしょうか?
今回は特にリスクの高い大臼歯に注目し、歯ブラシ1本でどれだけケアできるのか調べてみました。
1.実験
まず顎模型の上顎大臼歯周辺に人工プラークを塗布し、歯間や歯頸部を意識しながら3列歯ブラシで数分間磨き続けます。

2.結果
一見きれいになったように見えますが、模型から歯を引き出してみるとプラークが! 歯間部や歯頸部、隣接面にべったり汚れが残っていました。

どんなに丁寧に磨いても、3列歯ブラシの毛先が届かない部位が存在するとわかりました。特に大臼歯周辺をケアするのは難しそうです。
3.解決策
3列歯ブラシで落としきれない部位は、ワンタフトブラシやフロスなど他のアイテムを頼るのがベスト。どのアイテムが口腔内に合っているか、どの方法なら続けられそうか、患者さんと相談して決めていきましょう。