DHの声
三鷹miki矯正歯科(東京都)にお勤めの金井美和さん

「お口から健康をつくっていける」と伝えていきたい

こちらで紹介した鈴木まりさんの担当DHである、金井美和さん。「患者さんが将来健康でいられる予防を提供したい!」と考え、PMTCやTBIだけでなく「お口と全身の関係を伝えること」にも力を入れています。どんなきっかけで患者さんの健康面にまで目を向けるようになったのか、その結果関わり方はどう変わったのか。詳しく伺いました。

昔から患者さんの全身の健康に目を向けていたんですか?

漠然と「人を健康に、きれいにする仕事がしたい」と思っていました。一度は歯科業界から離れたこともあります。エステティシャンの資格を取ったり、健康食品の会社で働いたり。でも、外で働くうちに「歯科衛生士はやっぱりすごい仕事だ」と感じて、1年ほど前に戻ってきました。

歯科衛生士のすごさに気づいたきっかけは?

健康食品会社で働いていたとき、ドラックストアで酵素ジュースの試飲会をしたんです。そこで、おじいさんに「これを飲んだら元気になるんか?」と声をかけられて。お話をうかがうと、奥さんが癌で入院されていたんですね。私からするとちょっといいジュースで、大きな病気に効くとは思えない。なのに健康になると謳っているのが申し訳なくて……。

じゃあ、本当に健康につながることってなんだろう? と考えました。健康な身体をつくるのは栄養のある食べ物、その食べ物が最初に入るのは口。ここが清潔でないと全身に悪い細菌が回ってしまうこともある。そう考えると、口を扱っている歯科衛生士はすごい職業ですよね! だから歯科衛生士に戻ろう、患者さんに「口から健康をつくれる」ということを伝えていこうと思ったんです。

その想いどおり、今は「口と全身のつながり」をお話されているんですね。具体的にどんなふうにお伝えしていますか?

「この人に何の話だったらいいかなぁ」と考えて、一人ひとりに合った切り口を探します。人によって必要な情報は全然違うので、そこをしっかり見極めていきますね。

鈴木さんの場合はホワイトニング希望で来院されましたが、心臓の手術をしたとおっしゃっていたので、「お口の細菌が心不全や脳梗塞といった全身の病気にもつながるんですよ」とお伝えしました。それから「身体の健康のために、お口の状態をコントロールしていきましょう!」とセルフケアの練習をしていったんです。

身体の話まですると、鈴木さんどう変わりましたか?

みるみるお口の中が変化しました。お家でどれだけやってくれたんだろうって、想像すると面白くなるくらい。「今日の歯、すっごくツヤが出ていますね!」と2人で笑い合うこともあるんですよ。変化を見ながら一緒に健康をつくっていけるというのは、やっぱりうれしいです! 

矯正治療に来てくれる患者さんも、見た目の美しさだけでなく、健康な歯を育てる・身体を育てるという気持ちで日々のケアに取り組んでくれる方が増えましたね。
その結果、おうちでのケアが上達したり、来院頻度が上がったりしています。

これから、どんな歯科衛生士でいたいですか?

「ここに来る意味がある」と思ってもらえるように働きたいです。口だけじゃなくて全身に対して、ちゃんと良い変化が与えられて、来ている価値があると思ってもらいたい。そういう歯科衛生士でありたいです。