山口遥さん
国籍日本 ケニア共和国在住歴5年

山口さんに聞く! ケニアでのオーラルケア

大学時代、発展途上国の開発を学んできた山口さん。3年前に起業し、ケニアのスーパーフードやサイザル(麻の一種)で作ったカバンの企画・輸入販売を始めました。現在はケニアと日本を往復する忙しい毎日を送っています。

普段、どんなケアをしていますか?

歯磨きと舌ブラシは毎日やっています。歯科医院で働く友達に勧められたフロスもたまに。

オーラルケアグッズはすべて日本から持って行っています。ケニアのスーパーにもたくさん売っているんですけど、向こうの歯ブラシは大きくて奥まで届かないんですよね。

歯科医院には通っていますか?

ケニアでは行ったことないです。日本だと治せるレベルの歯でも抜かれるという噂を聞いて、怖くて行けない。日本に帰ったときにメインテナンスを受けるようにしています。

歯科医院以外でも向こうで病院に行かないで済むならそれに越したことはないので、けっこう健康には気をつかうようになりました。スーパーフードでスムージーを作ったり、運動のためにキックボクシングやヨガを習ったり。日本にいるときよりちゃんとしているかもしれないです(笑)。

ケニアの食文化について教えてください。

主食は甘くないトウモロコシを、水と一緒に炊いて食べます。あとイギリスとインドの文化が混ざっているので、10時と3時にチャイタイムがあります。砂糖を山盛り4杯くらい入れるので驚きますよ (笑)。その後も特に歯磨きはしていないですね。

ケニアの方の健康意識はどんな感じですか?

階級という言葉はあまり好きじゃないですけど、生活レベルによって全然違います。中流~上流の人や都心に住む人は健康意識が高くて、スーパーフードをどっさり買うし、みんな歯が白くてきれい。一方でスラム街に住む人はその日生きるのに精いっぱいという感じ。でもマサイ族の方も木の枝のけば立ったところで歯を磨いているらしいですよ。学校に行ってなくても英語が喋れなくても、「歯は磨いたほうがいい」っていう意識はあるんだなってびっくりしました。

これからケニアでやっていきたいことはありますか?

最初は「ケニアの経済発展、世界平和に貢献したい」みたいな大きなことを考えていましたが、現地の人たちと関わっていくうちにそこまでお金を稼ぐことを求められていないと気づきました。彼らは自給自足で生活できるから、お金は“あったらうれしいけどなくても困らないもの”。毎日ご飯を食べれて、家族みんな健康で、牛がいっぱいいれば幸せなんです(ケニアでは牛が財産)。だから最近は、関わりのある田舎のママさんたちに還元しつつ、自分が楽しいと思えることを大事にして働いています。

 

ケニアの人はみんな陽気でのんびり。“ポレポレ(スワヒリ語でゆっくり行こうの意)”とよく言うそうです。

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