だ液検査の有無が、セルフケア提案内容を変える

歯科衛生士学校でも習うだ液検査。実施することで、患者さんへの施術や提案内容はどう変わるのでしょうか?

細菌のリスクが高い 

だ液検査によって細菌のリスクが高い(SM、LBが多い)とわかった場合、いま磨けていない部位のチェック、一般論寄りのTBI、フッ素塗布に加えて……

  • ●いま磨けていても、実は細菌がつきやすい部位(例:補綴物周辺)をチェック
  • ●プラークを取るだけでなく、細菌コントロールの提案
     ・キシリトールガム ※ミュータンス菌の活動を弱める
     ・ハイドロキシアパタイト ※ミュータンス菌を吸着除去
  • ●細菌コントロールした上での、フッ素塗布する(キレイにしてから塗ることに意味がある)

唾液のリスクが高い 

唾液のリスクが高いとわかった場合、服薬の確認、唾液腺マッサージ、「こまめに水分を摂りましょう」と伝える、フッ素塗布に加えて……

  • ●トゥースペーストテクニックを伝える ※歯質強化
  • ●ハイドロキシパタイトを取り入れる    ※歯面の再石灰化、再結晶化

これらはほんの一例ですが、だ液検査を導入することで、一人ひとりの患者さんに合った、より効果の期待できる提案ができるように。患者さんも“なぜこのケアをすべきなのか”理由がわかると、ケアへの意欲が高まります。

「今は自信をもって予防に取り組めています」

最後に、お嬢さん(6歳)・息子さん(5歳)とだ液検査を受けたあるお母さんの声をご紹介。

「親子で検査を受けたら、MS菌は娘が一番少なくて息子と私は多かったんです。検査結果と歯科衛生士さんの説明から、それまでの生活を思い返しました。

娘が生まれた時は同じスプーンを使わないように気にしていた。でも、息子が生まれてからは毎日忙しくて、疲れた時は歯を磨かずにそのまま寝かせたことも。だから、娘と息子でこんなに結果が違っていたんですよね。私自身、自分はむし歯になりづらいと思い込んでいたので、結果を知って驚きました。

それから、かなり行動を変えています。子どもにだらだら甘いものをあげないとか、家族でペットボトルの回し飲みをしないとか。寝る前の歯磨きも必ずしています。

むし歯の原因菌も少なくしたいと思うようになったから、家族でキシリトールも食べたり、フッ化物が入っているジェルも使うようになりました。自分自身はもちろんですが、子どもの菌は親の責任ですよね。私たち家族に合った情報を教えてもらったので、今は自信をもって予防に取り組めています。」

本日のまとめ

  • だ液検査を実施すると、歯磨き以外のケアを提案できるようになる
  • 1つの因子に囚われず、いろんな方向から患者さんを見ることが大切

検索アイコン

Learn more

デントカルトでどんなことができるのだろう?
詳しく知りたい方は特設サイトがオススメ!

予防
2020.04.09

SPECIAL CONTENTS SPECIAL CONTENTS