フロス

患者さんがフロスをしたくなる!? 顎模型の使い方

患者さんにフロスを紹介するとき、どんな説明をしていますか?
「歯周病が進行すると歯ぐきが腫れ、ゆくゆくは歯が抜けてしまいます」
「細菌が血管を通って、全身疾患につながることも……」
「だから、原因である歯周ポケット内の汚れ(細菌)をフロスでとりましょう」

歯周病はサイレントディジーズ(沈黙の病)と言われるほど、自覚症状なくゆっくり進行していく病。「歯がなくなる」「全身疾患につながる」といった先の話は、患者さんにはピンときづらいかもしれません。

そこでフロスの必要性を伝えるのに役立つのが、顎模型を使って「歯周病のイメージを膨らませる」こと。

ポイント①普段見ている口腔内に近い

歯周病とひと言でいっても、「歯肉炎」「歯周炎」というステージがあります。自分の口腔内のそれぞれの部位は、「健康」「歯肉炎」「歯周炎」のどのステージにいるのか? それを知るのが歯周病予防への第一歩です。

顎模型は、歯が複数並んで立体的。患者さんが普段鏡ごしに見ている口腔内と近いため、歯肉の状態がイメージしやすくなります。

ポイント②触れる&見る

歯周病菌が繁殖しやすい部位は、何といっても歯肉縁下。とくに唾液や歯ブラシの毛先が届きにくい大臼歯周辺は、どんな人でも歯周病になりやすい“キーリスク部位”と言われています。しかし大臼歯は口の中で最も奥にあり、患者さんからはほとんど見えません。「ここに細菌がたまりやすいから、フロスでケアしたほうがいいんですよ」を聞いてもいまいち実感がわかず、「ケアしよう」とはなりにくいですよね。

顎模型のイラスト

そこで活躍するのが、「1本ずつ歯ぐきから外せる」顎模型が大活躍!
・歯は縁下にも存在し、ここに歯周病菌が溜まること
・他の歯と比べて、大臼歯は隣接する面が広いこと
・上顎の大臼歯は根が3本もあってより細菌が溜まりやすいこと

それら重要なポイントが、模型からよくわかります。ぜひ1歯ずつ患者さんに抜いてもらい、縁下の状態や隣接面の広さを見てもらいましょう。「触れる&見る」ことで患者さんが自分の口腔内の状態をより理解し、フロスの必要性も実感。「細菌を取り除きたい」「歯ぐきをいい状態にしたい」と、ポジティブにフロスに取り組んでもらえます。

本日のまとめ

  • ●細かな理解よりも、全体をイメージさせることが大事
  • ●普段鏡ごしに見ている状態に似ていると自分事化しやすい
  • ●「立体的・触れる・抜ける」顎模型の特長をフル活用する

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2019.09.12

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