
ジンジバル
歯周病菌が増えたとき、免疫細胞はどう動く?
ジンジバル・プラークとは……歯肉縁上・縁下1~2mmに付着したプラーク(細菌の集合体)のこと。では、この細菌が増え続けるとどうなってしまうのでしょうか。
歯周病の原因菌が潜む滲出液の中には、身体を守る免疫細胞が存在します。彼らはいわゆる、体内の警備員。

バイオフィルムに隠れていた歯周病菌が増え、どんどん毒をまき散らし始めると警備員は大慌て! 歯ぐきに炎症が起こり、出血してしまいます。これらの症状は、歯周病菌と免疫細胞が戦っている状態だったのです。
さらに歯周病菌が増えてくると、警備員たちの行動はヒートアップ。これ以上身体に害が広がらないよう自ら骨を溶かす(=骨吸収する)ように……。

「トカゲのしっぽ切り」と同じ原理ですね。こうなってしまうと、もはや取り返しがつかなくなります。
炎症や骨吸収を起こさせないためには、
- ・歯ぐきの中の細菌を、とにかく毎日取り除くこと
- ・歯周病菌に負けない状況をつくるために、免疫力を高めること
の2つのポイントがとても大事です。
予防
2019.04.29