健康な歯を守っていくには、365日のケアが大切。3ヶ月に1度PMTCを受けたとしても、残りの361日は患者さん自身でケアする必要があります。「歯科衛生士さんに診てもらっているから大丈夫」とならないように、家でしっかりケアできるような働きかけをしていきましょう!
誰に | PMTCを受ければ大丈夫と思っている人、歯科衛生士任せになりがちな人 |
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いつ | メインテナンス時 |
アイテム | なし |
セルフケアに関する声掛けは、いろんな場面でできます。いくつか例をピックアップしたのでぜひ参考にしてください。
● 染め出しのあとに、一緒にリスク部位をチェック
どうですか?
気になるところはありますか?
カリエスやペリオになりやすい場所があるんですけど、聞いたことはありますか?
染め出しは患者さんが口腔内の状態を知るグッドタイミング。気をつけてケアすべきなのはどこか、ご自身で考えてもらいましょう。自分の言葉にすることで「自分で自分の健康を守る」という意識も沸いてきます。
さらに、前回から変わった部位やしっかりケアできている部位もチェックすると、変化を実感できてセルフケアのやる気がアップします。
● クリーニング時に、リスク部位を念押し
むし歯になりやすい上の奥歯からクリーニングしていきますね」
汚れがたまっていた下の奥歯の間からフロスを通していきます」
患者さんが自分の口腔内を意識できるような声掛けをすると◎。セルフケアのときにどこに注目したらいいか、より明確になります。
● PMTCのあとの状態を知ってもらう
お口の中どんな状態ですか?
舌で歯を触ってみてください
PMTC後のスッキリ感やツルツル感を確かめてもらいましょう。「セルフケアのときにこの状態を目指せばいいのか」と理解が深まります。
帰り際に、その日話したセルフケアのポイント(リスク部位はどこか、どうやってケアするかなど)をおさらいすると、家でのケアにつながります。
※すべての声掛けをできなくてもOK。「1回のPMTCで1ケ所のリスク部位を覚えて帰ってもらう」くらいの気持ちで臨みましょう♪
POINT
- 染め出しのあとに、一緒にリスク部位をチェックする
- クリーニング時に、リスク部位を念押し
- PMTCのあとの状態を知ってもらう