普段どんな「PMTC」を行なっていますか?意外と定義があいまいなPMTCについて、今一度おさらいしてみましょう。
そもそも何のためにするの?
大前提として、PMTCは「口腔内をカリエス・ペリオから予防する」ために行なうもの。ポリッシング、スケーリングとの違いは以下のとおりです。
具体的に何をするの?
PMTCの生みの親であるアクセルソン博士は、以下のように語っています。
本当のPMTCとは、「キーリスクとなる歯のキーリスクとなる歯面を集中的にクリーニングすることである。ノーリスク歯面のクリーニングやポリッシングを行なうことはナンセンスである」。
カリエス・ペリオを予防するには、歯肉縁下2~3㎜を含めたキーリスクとなる歯面(患者さんがケアしきれていなかったり、バイオフィルムがたまりやすい部位)に注目してケアするのが効果的。またケアできている部位をクリーニングするのは、歯面に傷をつけてしまうのでもったいない、という考えです。
染め出しや口腔内写真などでリスク部位を見極め、集中的にクリーニングする。さらに、患者さんが家でもケアできるよう働きかける。そうして数十年にわたって健康な口腔内を維持し続けていくのが“本当のPMTC”なのです。
POINT
- PMTCは「カリエス・ペリオを予防する」ために行なうもの
- リスク部位を集中的にクリーニングする
- 今だけでなく、数十年先のことまで考えることが大切
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『本当のPMTC その意味と価値』
著:ペール・アクセルソン
ページ数:208ページ
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発行元 株式会社オーラルケア