メインイメージ

レベル ★★

「患者さん自身セルフケアの大切さは理解しているけれど、なかなかモチベーションが上がらなくて続かない」。そんなときのポイントは、患者さんに未来を思い描いてもらう問いかけをすること! 目指す姿が明確になると、セルフケアに対するモチベーションが患者さんの中で高まります。

誰に どなたでも
いつ 初診、メインテナンス時
アイテム なし(もしあれば説明用のパネルや写真)

「こんなお口になりたい」「こういった人生を送りたい」といった将来像は、患者さんだけではなかなか気づけません。歯科衛生士の問いかけから想像してもらい、「自分はこうなりたかったんだ!」という気づきにつなげましょう。パネルや写真があると患者さんはよりイメージしやすくなります。可能であれば積極的に活用してください。

未来のイメージを引き出す対話例

むし歯を再発する不安がなくなったら、どんなふうに過ごせると思いますか?

そうですね~……。再発の不安が消えたら、もっと食事が楽しめそうですね。甘いものを食べるとき、「むし歯になるかもしれない」って一瞬不安になることがあって。

甘いものを食べるとむし歯になるかもしれない、と不安になってしまうことがあるんですね。では、むし歯に関して○○さんの役に立つかもしれない情報があるのですが、お伝えしてもいいですか?

ぜひお願いします。

(アクセルソン博士の研究により、97.7%の確率で歯を守れる話を提供)

これまでの説明を聞いてどんなことを感じましたか?

正直、むし歯を防ぐのは難しいと思っていました。でも、適切なセルフケアと歯医者さんでのメインテナンスを続ければ、かなりの確率で防げるようになるんですね。ぜひ取り組んで、「むし歯になりにくいお口」にしていきたいです!

もし患者さんが将来像をうまくイメージできない場合、①“今の自分自身を知ってもらおう”の内容を参考に、今の状態を一緒に確認してみてください。手掛かりがそこにあるはずです。

POINT

患者さんに未来をイメージしてもらうと……

  • これからどんな口腔内にしていきたいか、理想とする健康状態などを自分自身でしっかり把握できる
  • 目指す将来像がはっきりすることで、セルフケアへのモチベーションがアップする