どうしても握力が強くなる、ゴシゴシ磨かないときれいになった気がしない。さまざまな理由から、やさしく磨けない患者さんも多いですよね。ですが、強いブラッシングは口腔内を傷つけてしまう原因に。適切な圧でケアしてもらうための、3つのアプローチをまとめました。
誰に | ブラッシング圧が強い方 |
---|---|
いつ | メインテナンス時 |
アイテム | 3列ブラシ |
ゴシゴシ磨く理由を尋ねる
なぜ強く磨いているのか聞いてみましょう。一人ひとりの理由に合わせて、声掛けやアプローチを変えていきます。
例)
「汚れをしっかりとるために、ゴシゴシ磨かないといけない」と思っている場合
・染め出しの後ためしにやさしく磨いてもらい、「これくらいの圧でもケアできる」と知ってもらう
・ゴシゴシ磨きを続けるとどうなるか、傷ついた歯肉の写真などを活用してお伝えする
ゴシゴシ磨いた後のスッとした感じが好きな場合
・爽快感のある洗口液や歯磨剤を追加してみる
「やさしい」の定義を明確に
強く磨いているつもりはないのにゴシゴシしている場合は、「やさしい」の定義を明確に伝えてみましょう。
例)
・「1-2週間で毛が広がる=強い」とお伝えする
・術者磨きで適度な圧でブラッシングした場合の「感覚」と「音」体感してもらう
自然とやさしく磨けるようにする
自然と圧が弱まる方法を試してもらうのも一つの手です。
例)
・パームグリップならペングリップに
・磨き始めの圧が強い時は、ケアしづらい舌側を先に磨いてもらう
ぜひ明日の診療で試してみてください!
ゴシゴシ磨きの方へアプローチを変えると…
- 適切なブラッシング圧になる
- 歯ぐきの健康が守られる